あまり自分のことを話そうとしない秘密主義の人がいます。親しい人が秘密主義だと、なんでも隠されているような気がして、「信用されていないのかな?」と悲しくなってしまう人もいるでしょう。
しかし、そんな心配は必要ありません。秘密主義な人には、そうしてしまう心理があるのです。そこで今回は秘密主義な人の心理と性格の特徴を紹介していきます。
まずはどうして秘密主義でいるのか?人には理解されにくい、その隠された心理を紹介していきます。
自分のことを話さずに秘密主義になってしまう心理には、自分への自信のなさがあります。自分のことを隠さず話すというのは、自分自身を知ってもらうことです。しかし、自分自身を知ってもらうことが恥ずかしいのです。
時にはコンプレックスや傷ついた話もあるでしょう。そんな話を人にすることが恥ずかしくて仕方ないのです。話すことでどう思われるか気になり、人から軽蔑されることも恐れているのかもしれません。
「自分はこういう人間だ」と自信を持っていえるところがないために、それを自分の心の中に隠そうとし、結果的に秘密主義な人になってしまうのです。
一つのことを話すと、聞いた人は自然と頭の中でそれを分析します。そして分析しているうちに、もっと知りたいという思いから詮索をしてしまうようになるのです。
これは親しい人であれば、お互いを詮索するのも当たり前ですね。詮索とは相手に興味がある証拠なのです。もっと知って、もっと理解したいと思うからです。しかし中には、その詮索される行為を嫌う人もいます。
あまり自分に踏み込んできてほしくないのです。深い関係になり、詮索しあうことを嫌うのです。自分のことを分析されることも嫌で仕方ありません。そのため自分の情報を漏らさず、浅い関係でいようと努めてしまうのです。
自分の秘密を話す時、それは相手を信用しているということが第一の条件です。
その全てが信用している相手だからこそ、話せる内容です。信用していなければ、そんな話はできないでしょう。
秘密主義な人は、人に対して不信感があるのかもしれません。もしくは、あなたが秘密主義と思っている人は、あなたのことを信用していないのかもしれません。
信用していなければ自分の話なんてしません。心を開くことができずに、結果自分のことを誰にも話さないのです。
秘密主義の人は、生まれつき秘密主義だったわけではないでしょう。どこかで、そうなってしまったきっかけがあったはずです。その過去のトラウマが秘密主義にさせてしまったのです。
こんなことがあると、自分のことを人に話すのに抵抗が出てきてしまいます。また裏切られるのが怖くて、人に自分のことを話せなくなってしまったのでしょう。
本当は言いたいけれど、誰にどこまで話して良いのかわからない。大きなトラウマが秘密主義にさせてしまっているのです。
人に自分の話を聞いてもらうという行為を『簡単』と感じる人と『難しい』と感じる人がいます。好きな人ができたということを聞いてほしい。でも、それを言うきっかけがなく、なんだか言い出せないのです。
どのタイミングでこの話をしようか悩んでいる間に、いつも解散の時間になってしまうのかもしれません。自己主張が苦手な人にとって、自分の話しをするのは勇気がいる難しいことなのです。
話したいけれど、聞いてくれないと言い出せない。そんな控えめさが秘密主義に見られてしまうのかもしれませんね。
続いては秘密主義の人にみられる性格の特徴を紹介します。
秘密主義の人は自分の話をすることで、人からどう思われるかを過剰に気にします。友達同士で話していれば、自分の恥ずかしい話や悲しい話もあるでしょう。普通はそこで友達にどう思われるかなんて気にしません。
ただ友達に自分の話を聞いてもらい、意見してもらったり、慰めてもらったり、同調してほしいと思うのです。しかし、秘密主義の人はそうは思いません。自分の話をすることで、同情されたり馬鹿にされることが嫌で仕方ないのです。
自意識過剰でプライドが高い故に、自分の話をすることができなくなるのでしょう。
秘密主義の人は、人の話を聞くのはとても上手です。自分の話をしないぶん、人の話を聞くのは好きなのです。
興味を持って人の話に耳を傾けるため、話している人も気分良く話し続けることができるでしょう。しかし、自分の話となると上手くできずに黙り込んでしまいます。
これは言いたくないということではなく、ただ単に話すことが苦手なのです。いつも人の話をニコニコと嫌な顔せずに聞いている聞き上手な人には、秘密主義の人が多いといえるでしょう。
秘密主義の人は、悩みや悲しみを全て一人で解決することができます。人に話して解消していくのではなく、自分一人でゆっくり考え整理をして受け止めることができるのです。
だからこそ、考える時間が常に欲しいと思っています。一人でいる時間を大切にしたいと思っているのです。
このお一人様タイムと寂しいと思わず、むしろのびのびと楽しみます。この一人時間があるからこそ、秘密主義でも悩みを抱えることなく生活しているのでしょう。
秘密主義の人の心理で、過去のトラウマや人への不信感、また詮索されたくない気持ちもあることを紹介しました。
秘密主義の人は、自分以外の人と深く関わることが苦手です。そのため、いつも他人と距離を置いています。話していても、どこかで1枚壁があるような感覚があるのです。そこに踏み込もうとするとバリアを張られてしまうような、そんな人なのです。
他人と距離をおくことで自分を守っている。そんな性格が特徴として見られます。
自己主張が得意な人に秘密主義な人はいません。自分を主張することが得意なので、いつどんな時でも自分のことを聞いてほしいと思っているからです。
自分の主張や思い、自分の考えや行動、その全てを周囲の人に理解してほしいと思っているからこそ、自己主張をするのでしょう。
一方で秘密主義な人は、自分を主張することが苦手です。むしろ好きではありません。いつも控えめで、後ろから人の話を聞いているようなタイプなのです。
元々の自己主張が苦手で控えめな性格が、秘密主義にさせてしまったのかもしれません。
秘密主義な人の心理と性格の特徴を紹介しました。秘密主義な人は、ただ単に隠し事をしているわけではありません。そこには複雑な心理があるのです。
あなたの親しい人が秘密主義である場合、あまり深く詮索するようなことはせず、言いたい時に言ってもらえるような環境を作ってあげておくと良いでしょう。何かきっかけがあれば、特別に話してくれることもあるかもしれません。