どんな上司の下で働くかは、仕事のストレスに大きな影響を与えます。信頼できて頼りになる上司の下で働くことができれば、多くのことを学べるでしょう。しかし、パワハラじゃないの!?ってぐらい、命令口調で偉そうにしている上司だと・・。
そんな最悪の上司の下で働いている方のために、命令口調で指示してくるパワハラ上司の心理と対処法を紹介します。
いくら上司とはいえ、どうしてそこまで強い口調で指示するのか?大きく分けて、考えられる心理は3つです。一つずつ解説していきます。
上司が部下に指示するのは仕事だから。そんなの当たり前でしょ?と思っている人は非常に多いです。年配の男性ほど、その傾向が強いと言えるでしょう。
ここでいう当たり前とは、「別に偉そうにしても問題ないだろ?」と思っているわけではありません。嫌がらせをするつもりもなく、偉そうに振る舞うつもりもありません。仕事として何の問題もない一般的なレベルの接し方だと思っているのです。
この感覚は世代や性格によって違うため、悪気がない分厄介です。しかし、多くのケースがこれに該当することでしょう。
別に特定の部下のことを嫌いなわけではないけれど、ついつい上司という立場を利用して、部下に八つ当たりするケースもあります。要するに、ストレス発散に利用されているのです。
このケースでは、上司は自分のしていることに気付いています。そのため、「ちょっとやり過ぎたかな・・。後で、フォローしとくか」と自分なりに反省します。
午前中にきつい命令口調で理不尽な扱いをしてきたのに、午後からはニコニコ話しかけてご機嫌をとってくる・・。どこにでもいる面倒くさい上司ですね。
今まで紹介した2つのタイプの上司なら、イライラさせるけどまだマシです。一番厄介なのが、個人をターゲットにして理不尽な命令口調でいたぶってくるタイプの上司でしょう。ターゲットにする理由は様々です。
どうしても人間は人によって合う合わないがあります。個人的に嫌いな人をターゲットに偉そうに振る舞う上司は珍しくないですね。上司に嫌われると本当に厄介です。
また、上司より上の立場の人から可愛がられたり、仕事ができて優秀だったり、部下からの信頼が厚いことに嫉妬して、ターゲットにされることもあります。これはお局の新人いびりにも言えることです。若くて美人で生き生きしている女性が目障りなのでしょう。
レアケースですが、特定の部下の能力に期待して指導に力が入ってしまうケースもあります。良い意味でのターゲットなのですが、される方が望まない場合は苦痛で仕方がありません。
命令口調で指示してくる上司の心理が理解できたら、タイプによって適切な対応ができます。とは言っても、結局は相手は強い立場の上司。できることは少ないのが現実です。
全てのケースで満足できる結果になることはありません。それでも、今以上にストレスを溜めないためにも、ぜひ実行してみてください。
まずは内的要因から。そもそも、自分は部下で相手は上司。少々偉そうにしてしまうのは当たり前。それに部下を指導するのが上司の仕事です。
誰だって人と摩擦を起こすようなことは言いたくありません。相手も仕事だから強い口調になってしまう・・。そう、自分の中で納得することも大切です。
もちろん、これだけで終わっては意味ないですが、この気持ちを前提として対応しない限り、「嫌いな奴は、何されても嫌い!」と自分から壁を作ってしまうことになりますからね。
知らない人や嫌いな相手から命令口調で話されたら、誰だってイライラします。しかし、友達や彼氏から冗談っぽく命令口調をされても、前者よりはストレスが溜まらないはずです。
これは言う方と言われる方の人間関係ができているから。本当に見下しているわけではないと分かるし、会話の流れでも印象が変わりますよね。
命令口調で指示してくる嫌いな上司を遠ざけるのは自然な反応です。しかし、仕事を辞めるかどちらかが移動しない限り逃げられません。それなら、思い切って上司との距離を縮めるのです。
ある程度人間関係ができると、あなたの受け止め方が変わるだけでなく、相手の口調にも変化が表れるでしょう。「意外といいやつだな」と思わせれば、ターゲットから外されることも珍しくありません。
上司に口調が怖いと素直に伝えるのも一つの方法です。ストレス発散やターゲットにされている場合は、ほとんど効果がないかもしれません。しかし、相手に何の悪気もなく当たり前のように命令してくる上司には大きな変化が期待できます。
「俺の指示の仕方、そんなに偉そうだったのかな?」と今まで考えたこともない疑問を上司の頭に刷り込むことができます。
何か原因があって命令口調をしていたわけでなければ、すぐに態度を変えるでしょう。誰だって人に嫌な奴だと思われたくないですからね。
ターゲットにされている場合は、その人に何らかの関心があるからです。だからこそ、こちらが心を開くと相手の態度も大きく変わります。
全く悪気がないケースなら、自分がどう思われているかを伝えれば、態度を正そうとするのが人間です。しかし、複数の部下に対して、ストレス発散の対象にしているタイプの上司の態度を変えることは本当に難しい・・。
正直、このタイプの上司には必要最低限しか関わらない方が無難です。距離を縮めると八つ当たりされる回数が増えるだけですからね。
どうしても目に余る命令口調なら、上司より偉い人に相談するしかないでしょう。その場合も、自分一人ではなく、同じ悩みを抱えている複数の同僚と一緒に相談することをお勧めします。
職場という環境で相手は上司。どんなに相手が理不尽でも、現実的な対応は限られてきます。強い口調で言い返したり、キレていることをアピールする方法もありますが、実際の職場でそんなことをしたら損するのはあなた自身です。
忍耐強く、今回紹介したことをコツコツ実践することをおすすめします。それとプライベートを充実させることも大切ですよ。プライベートに満足していれば、仕事の嫌なことにも忍耐強くなれますからね。