一度も失恋を経験したことのない女性っていますよね。周りからは羨ましいと言われるかもしれませんが、失恋の未経験によるデメリットはあるのでしょうか?
失恋を経験していないことが人生にどんな影響を与える可能性があるのか、理由と共にお伝えします。
失恋をしたことのない人は、人間的な魅力が強く人気があり、所謂モテるタイプが多いと考えられます。周りからの引く手は数多で、自分から声をかけずとも自然と人が寄ってくるでしょう。
それはとても素敵なことですが、相手が自分を好きでいてくれることが当然という環境が長く続くと、相手の感情に関し鈍感になっていく可能性があります。
多少の意地悪や我儘を言っても自分を好きでいてくれるという安心感が、相手を大事にしなければならないという気持ちを薄れさせていくのです。
このように相手の感情を読み取る力が退化すると、友達間や職場等で苦労する場合があります。失恋をしていない人は、人と人とのつながりを真剣に考える、というひとつの機会を逃しているのかもしれません。
友達が失恋で傷ついているとき、失恋をしたことがなければその気持ちを真に理解することはできません。
ごはんが喉を通らない、何か話そうとすると涙が出てしまう、仕事も手につかないくらい彼のことが頭から離れない…。自分がつねに相手をふる側である場合、ふられた側の心情がわからないのは仕方のないことです。
もしかしたら、なんで失恋ごときでそんなに悲しむの?次にいけばいいのに。なんてことを思ってしまうかもしれません。
失恋に限らず、何か困りごとがあったとき相談したいと思う相手は、同じような体験をしたことのある身近な人ですよね。
親友が苦しんでいるときに支えてあげたい、でも共感できないだけにその支え方がわからない、というのは、本人にとってもつらいはずです。失恋は無駄ではなく、周囲の大事な誰かの支えにもなりうる大事な経験なのです。
とりあえず付き合ってはみたものの、さほど好きではなかった、彼の方から別れを告げられたけれど別に悲しくないのでもはや失恋という感覚がない、という女性もいるかと思います。
失恋と認識できるほどに相手のことを好きではなかった場合、やはり別れたときの悲しみや喪失感は希薄ですよね。
心から好きな人ができないのって、おかしいことなの?と、失恋云々以前にそれ自体が悩みになっているかもしれません。
このタイプについては、まだ本当に好きになれる相手に出会っていないだけだと考えて問題ありません。今までは思い入れのなかった恋人という関係が、いつか出会う心から好きと言える相手とならば別物に感じられることでしょう。
その恋が失恋にならないことが一番ですが、仮に失恋となったとしても、それは決して悪い経験にはなりません。その時には、人としてひとつ成長できるチャンスだと思って、初めての失恋を受け入れましょう。
人生の中で失恋を経験していない人は、人間として浅いと言う人もいますが、決してそうではありません。学校、職場、家庭内等、生きていく中でステージはいくつもあり、失恋をせずとも人間的に成長できるタイミングはたくさんあります。
ただ、失恋による喪失というのは、例えば死による喪失とはまた違った重みのある経験となります。同じ世界に生きているのにもう二度と会えないという感覚は、体験してみないとわからない痛みです。その経験はマイナスにはならず、きっとあなたの糧となることでしょう。
人生の中の色々な出来事が自分を成長させてくれると思うと、トラブルにも前向きに立ち向かえるようになるはずです。
無理に失恋を経験する必要はありませんが、仮に失恋をする機会が訪れたときには、恐れず全力で体感してみてください!