最低な元彼ならば、すぐにでも忘れるべきです。しかし、なぜか忘れることができない女性は多いものです。
今回はどうして最低な元彼のことをなかなか忘れることができないのか?その理由についてと対処法を解説します。
どんな最低な人であれ、その人があなたの生活に大きく関わっていたことは事実です。だから記憶や印象に残りやすいものです。
人は感情とセットにして記憶を定着させることができます。特に女性の場合は、過去を振り返りそれを現在に関連させて考える傾向が強いです。
それは喜怒哀楽のどの感情が芽生えたときであっても刻み込まれるものです。
費やしてしまったものが大きければ大きいほど、それを損失として認めたくない、価値を見出したいと考えてしまう心理をサンクコスト効果と呼びます。
相手が彼女にとことん依存してくるダメ男の場合、それだけ彼に費やしたものが大きくなるため、どうしてもそれに見合ったものを取り返したいと思ってしまうものです。
もしかすると、あなたも自覚が無いだけでこのサンクコスト効果に囚われてしまっている可能性も否定できません。是非ともこの人間の習性について覚えておき、過去の恋愛は既に終わったものと考える習慣をつけてください。
テレビの番組の途中でCMが入ると、番組の続きが気になってしまいテレビに釘付けになってしまう。このような未完成のものが気になる心理効果をツァイガルニク効果と言います。
同様の例として、アイデアに煮詰まったときに一旦仕事場を離れてリラックスしていたときにアイデアが閃くというものもあります。これも潜在意識下で、その仕事のことが気になって考え続けているからです。リラックスしたときは、アイデアを刺激するのに最高の状態です。
話が脱線してしまいましたが、「あのとき○○していれば」という後悔があると、その先のことが気になってどうしてもその過去を引きずってしまうものです。
自分が原因で元彼と別れることになってしまった、またはあんな男と恋愛した自分が悪いなどの自分を責める気持ちが強いと、どうしても引きずってしまうものです。
特にこのような自責の念を抱いてしまうと、なかなか気持ちを切り替えることができないので、次の行動に進めなくなってしまいます。
逆に別れた原因を相手や状況のせいにできる人ほど、立ち直りが早く切り替えが早いものです。自分を責める気持ちがあることは偉いことですが、諦めた方がメリットがある場合には、原因を自分に求めないほうが良いでしょう。
元彼がダメ男だと思っているのなら、尚更その元彼へのこだわりを捨てなければなりません。理由はまた似たような男性と交際してしまう可能性を高めてしまうからです。
人間の脳は自分の興味あるものや関連性の強いものから、優先的に人や物事などを発見するようにできています。これをカラーバス効果と言います。
つまり元彼との嫌な思い出について考える時間が長いほど、その印象が脳裏に焼き付き、カラーバス効果により数ある男のうちから、同類のダメ男から優先的に発見するようになってしまうのです。
実は女性の場合は、特に元彼の写真などを捨てずにとっておいたほうが次の恋愛を始めやすいことがわかっています。これは意外に思うかもしれませんが、脳科学的な理由があります。
女性の場合、過去の思い出を拡大解釈する傾向があります。だから過去の思い出を美化したり、より悪いものに捉えてしまったりするので、それが頭から離れなくなり、次の恋愛が始められない原因になります。
そこで元彼の写真をとっておくことによって、その写真を見ることによって等身大の彼を認識するので、この拡大解釈を防ぐことができます。
そしていつもこの写真を見ているうちに、そのうち飽きてきてその彼に対するこだわりも捨てられるようになります。
忘れたいのに忘れられない、そんなことよくありますよね?それには心理学的な根拠があったのです。
相手がクズ男ならば忘れなければいけないのは正しいです。しかし、この時点で既にその元彼にこだわりを持っていることになります。
忘れるための最良の手段は、無関心になることです。何かしらの感情を抱いている限り、その元彼について引きずってしまいます。
だからそのダメ男の等身大の姿を写真などで毎日見ましょう。見ていればそのうち飽きてきて、値打ちのない男だったと悟るときがすぐ来ますよ。