世の中には頭の回転が早くて、すぐに物事を考えて行動できる人がいるのに、なぜ自分はこんなに頭の回転が遅いのだろう・・。そんな悩みを持ったことはありませんか?
人には生れながらに頭の回転が早い人と遅い人がいます。しかし、生活の中にもその原因が潜んでいる場合もあるのです。そこで今回は頭の回転が遅い人の特徴と原因について紹介します。頭の回転が遅くて悩んでいる方は是非参考にしてください。
まずは頭の回転が遅い人に共通してみられる特徴を紹介していきます。
頭の回転が遅い人は、何かを決断する能力も低いです。その結果、いつも優柔不断になってしまいます。レストランに数人で行った時、メニュー表を見てすぐに自分の食べるものを決められる人と、いつまで決めれずに悩む人がいますね。
前者の決断力が早い人は、頭の回転がよいので予め自分の食べたいものに予測をつけていたのでしょう。メニュー表を見るのは最終確認なので、一目見て決定ができるのです。
しかし、後者の決断力が遅い人は、頭の回転が遅いのでレストランに着いてメニュー表を見て、そこで初めて自分は今何が食べたいのかを考えるのです。そのため、何度もメニュー表を見ては迷ってしまいます。
この決断力は、そのまま頭の回転にも繋がります。つまり頭の回転が遅い人は、決断力もなく優柔不断な人なのです。
頭の回転が遅い人は、とても要領が悪く周囲の人をイライラさせてしまうことがあります。要領の良さとは『今何をするべきか』と同時に、『この後何をするべきか』『同時に進めるべきことはあるか』を常に考えて行動することです。
目の前にあることだけでなく、その先のことや、それに付随すること全てのことを考えなくてはなりません。頭の回転が早い人はそれを考えて、今と先のことを優先順位をつけて片付けていきます。
しかし、頭の回転が遅い人は、今のことを片付けないと次へ進めないため、要領が悪く人の何倍も時間がかかってしまったり、必要なことを見落としたりしてしまうのです。これが職場で日常にあれば、一緒に仕事している人はついイライラしてしまうことでしょう。
人と会話をするという行為は、実はとても頭を回転させます。人との会話には台本がないため、相手の言ったことに対して瞬時に返答を頭で考えなければならないからです。
頭の回転が早い人は、会話上手で面白い人が多いです。テレビに出ている芸人さんは、特に頭の回転が早いと言えます。即座に頭を回転させて、よりよい返答を考えて発信することができますからね。
頭の回転が遅い人は、会話が苦手で会話の流れが悪いという特徴があります。相手の言ったことにたいして、頭で考えて自分で言うことを整理して発信するまで時間がかかってしまうのです。
レスポンスが遅くてアドリブきかないので、人との会話がいつもギクシャクとして長く続きません。このような人は、営業や接客業には向かないかもしれません。
頭の回転が遅い人は、要領が悪いと紹介しました。そこで出てくる問題が、仕事の効率が悪いと言うことです。同じ仕事内容、仕事量であっても頭の回転が早い人は、いかにこの仕事を効率良くこなすかを常に頭で考えながら仕事をしています。
また、仕事の合間に別の頼まれごとをされても、電話の応対をしても、その度に頭を切り替えて対応できるので、仕事がゴチャゴチャに混ざってしまうようなことにもなりません。
しかし、頭の回転が遅い人は、一つ仕事をしていると他のことが考えられなくなります。自分の仕事をしている時に他の仕事を任されてしまうと、頭が混乱して上手く処理ができなくなってしまうのです。その結果、同じ仕事をしていても、頭の回転が遅い人はいつも残業するはめに・・。
「いつも定時で帰っている人はズルい!」なんて思いがちですが、定時で帰っている人には、その人なりの効率の良さがあるということなのです。
頭の回転が遅い人は、日々の全ての行動が遅いです。その行動の遅さが、時には周囲にストレスを与えてしまうこともあるでしょう。あなたの日々の行動を思い返してみてください。
例えば、駅の改札口で定期を探すためにバックをガサゴソ探して、後ろの人を待たせてしまったことはありませんか?例えばスーパーなどのレジで財布からお金を出すのに手間取って、後ろの人や店員さんをイライラさせてしまったことはありませんか?
その他にも、レストランのドリンクバーの前で何を飲もうか決めれずに、後ろの人を待たせてしまったことはありませんか?これらの行動は頭の回転が遅く、先々の予測ができていないために起こることなのです。
「次はあそこに行くからこうしよう!」そう頭を回転させて行動ができず、その場その場で思い当たって行動しているので結果として行動が一足遅くなり、周囲の人にストレスを与えてしまうのです。
何だかいつも人を待たせてしまう。人をイライラさせてストレスを与えてしまう。そう感じたことのある人は、頭の回転が遅い証拠かもしれません。
頭の回転が遅い人が苦手とするのが、身の回りの整理整頓です。実は整理整頓とは、単純なようで頭を使うことなのです。
ただ仕舞えば良いのではなく、周囲の人や今後の予定なども考慮して上手く整理整頓しなければ、すぐに物をなくしたり探すのに時間がかかってしまいます。
頭の回転が早い人は、その整理整頓がとても上手く、それが結果として要領の良さや効率の良さに繋がっているのです。しかし、頭の回転が遅い人は、整理整頓が苦手なために余計に要領や効率を悪くしてしまうことに・・。
頭の回転が遅い人は、自分が頭の回転が遅いことを理解している人が多いです。そのために周囲の人をイライラさせたり、ストレスを与えてしまっていることも自覚しているのでしょう。
自分でもどうにかしたいという焦る気持ちがあるために、常に落ち着かずにバタバタしてしまいます。頭の回転の遅さを、行動を急ぐことでカバーしようと努力をしているのです。しかし、焦れば焦るほどに、上手くいかないことも・・。余計にパニックになり、相手を怒られせてしまうのです。
焦ったり慌てるのは逆効果。まずは冷静に考えて、順序よく行動できるよう心掛けてみてください。
続いて頭の回転が遅い原因を紹介していきます。
頭の回転が遅い人は、何事も今のことしか考えていません。少し先の予測をすることができていないので、いざその場面に立った時に慌てふためいてしまうのです。頭の回転が早い人は、少し先のことを常に意識して予測しています。
このように数歩先の予測ができるかできないかは、とても大きな違いです。
例えば、これからランチに行くのであれば、自分が何を食べたいのかは大体考えておくべきです。それを考えずにレストランに着いてから何を食べたいか考えるから、人より出遅れてしまうのです。少し先の予測をする癖をつけておきましょう。
先ほど紹介したように、人との会話やコミュニケーションは頭の回転の早さが必要となります。日頃から人とコミュニケーションをとっている人は、会話の流れを予測する能力やアドリブに対応する能力、レスポンスやテンポを良くする力が身につきます。
会話中は常に頭を回転させている状態なので、脳が鍛えられます。しかし、コミュニケーションが苦手だからといって、コミュニケーションをとらないと、ますます頭の回転が遅くなってしまうのです。
脳を働かせなくてすむので、なんでも自分のペースでゆっくりと行動する癖がつきます。いざ頭を回転させようと思っても、脳の動きが鈍くなって当然です。
何事も日頃からの努力は大切です。人とコミュニケーションをとって脳を鍛え、頭の回転を早くしていきましょう。
運動と頭の回転に何の関係が?と不思議に思うかもしれません。しかし、運動をすることは頭の回転を早くするとても良い行為なのです。できれば無心で行うマラソンなどではなく、考えて行うスポーツをすると良いでしょう。テニス、卓球、バドミントン、ダンス、サッカーなどです。
次にどんな動きをするべきかを見極めて、素早く行動に移す。これらもスポーツで必要なことです。スポーツをすることで、予測して素早く動くことが自然と身に付きます。スポーツ選手は頭の回転が早い人が多いのもそのためですね。
運動不足の人は、予測して動くということが身についていないため、いつも一歩遅れてしまうのです。
数時間しか寝ていないと、次の日の朝は寝不足で頭が働きません。仕事に行っても思考能力が鈍く、ボーっとしてしまう時間が多くなってしまうのです。常に夜更かしをしていて、寝不足状態が続いている人は、常に思考能力が低く頭の回転が遅いと言えるでしょう。
規則正しい生活を心掛けて、睡眠時間もきちんと確保してください。できれば6〜7時間が理想的な睡眠時間です。睡眠をとり、脳をリセットさせることで、朝はスッキリと起きることができます。
朝食も食べて出掛ければ、朝から頭はフル回転。どんどん自分のやるべきことをこなしていけるはずです。
頭の回転が遅い人には、頭の中に入っている知識が少ない人もいます。回転させても知識不足から、良い答えを導き出すことができずに彷徨ってしまうのです。反対に知識が多い人は、頭を一周回転させれば自分がするべき答えを導き出すことができます。
知識を増やすためには経験を積む他に、人との会話や読書をすることなどがあげられます。自分の知識の引き出しを増やして、導き出す答えの選択肢を増やしましょう。そうすることで頭を回転させた時に、素早く良い答えにたどり着くことができるようになるはずです。
「自分はもともと頭の回転が遅いし・・」なんて諦めている人もいたかもしれません。しかし、頭の回転は早くすることができます。努力で鍛えることができるものなのです。
今の自分を変えたいと少しでも感じているのであれば、今回紹介したことを参考にしてみてください。